06. 「Heaven」 by 夢音優月さま


「おい、片割れを連れて来い」
男が顎で示すと、部下は明らかに卑猥な笑いを顔に張り付け部屋を出て行った。

「色男さんよ。もうすぐあんたの船の仲間に会わせてやるよ。感動のご対面だ」
言い終わると同時にドアが開いた。

寝台に横たわり体を太い縄で縛り付けられた緑の髪をした男の顔が驚愕に歪む。

「ほら、金髪の別嬪さんよ、仲間がベットでねんねして待ってるぜ」
後ろ手に縛られ、両足に鉄の重し、口には猿轡をされた男が大男の肩に担がれて部屋に入って来た。
金髪の男は下半身は何も身に付けていなかった。上はシャツだけ羽織り、重しのぶら下がった足首には血がにじんでいる。
頭を垂れていた男がゆっくりと顔を上げた。そこに仲間の姿を認めると同じように驚愕に瞳を見開く。

「へえ、ブルーアイズか…。それに白いな」
「ボス、こいつの見かけに惑わされちゃあいけねェ。かなりのじゃじゃ馬で、暴れまくるもんで、おれの部下がまだのびたまんまですぜ」
「それくらいでちょうどいい。あんまり従順でも面白味がねェ。このまま麦わらの情報を渡さねェなら、用はねェ、さっさと殺っちまうまでだ。だが、なァ」
ボスと呼ばれた男は口角を三日月のように釣り上げた。
跳ねる黒髪、鋭い眼光、残酷さを表す薄い唇。男の赤い舌がその薄い唇をぺろりと舐める。
「こいつらはただの拷問じゃあ口を割らねェ。屈辱を味わねェとなァ」

男はかつかつと靴音を鳴らしながら金髪の男を担いだ大男の前まで来ると、その金糸を掴み顔を自分に向ける。
「この容姿じゃ、モテてモテて仕方ねェだろうなァ」
男はサンジの白い丘の間に無遠慮に指を挿し込む。
「ウッぐ!」
金髪の男が声を洩らす。
「きついな。おい!」
部下が液体の入った瓶を男に差し出した。どろりと手にすくうとサンジの白い尻にべっとりと塗りつけそのまま再び指を入れる。

「おい、ケツの中に毒でも仕込まれてちゃあかなわねェ。まずは仲間で試そう」

強気の表情を崩さない金髪の男が明らかに狼狽を顔に出した。

「ほら、よく解しておかねェとな」
ぐちぐちと無遠慮に中を掻き回され、サンジは布を噛みしめる。

「ほう、仲間のこの姿はなかなか衝撃的みてェだな。こいつ、勃ってやがるぜ!」
寝台に縛られた男の股間が隠しようがないほど膨らんでいる。そこにいた男全員が笑った。ゾロは屈辱に顔を歪めるが、それでもサンジの痴態から目が離せない。それに気付いた男がますます楽しそうに笑いながらサンジの尻をゾロに向けたまま指を動かす。
「…ム…ファ、ぁ!」
男の指の腹がサンジの奥の敏感な部分に当たり、思わず声が漏れた。
「へェ、甘い声も出せるじゃねェか!」
ざわりと部屋の温度が上がる。


「おい」
男の言葉一つで男達が慎重にサンジの足を折り曲げ左右それぞれ腿と脛を一纏めに縛った。足の重しが外されると子供のように抱き抱えられ、ゾロの上に跨がされる。

「止めろ!」
ゾロが怒鳴る。男は下種な笑いを顔に張り付けゾロのジッパーを下ろし、そそり立ったゾロの雄を取り出した。サンジは自由にならぬ体をどうにかしようとゾロの上で身悶える。ぬるり…とゾロのモノがサンジの尻の間に当たる。
「手伝ってやれ」
両側からサンジを抱き抱えた男がサンジの蕾にゾロをあてがった。
「ん…んー! ン!!」
サンジが首を振る。金糸が舞い、周りの男達がそれを固唾を飲んで見守った。

「くそっ! 止めろ!」
何もかも醸されたサンジの穴にゆっくりとゾロの先端が飲み込まれてゆく。その卑猥な光景に男達が息を飲んだ。

ずぶり。

「…!!!!」

金髪の男が声にならぬ声を出しながら、その背中をぴんとしならせる。

男の白い尻がゾロの下ばきから除く緑の茂みの上に密着した。すべてを飲み込んだ男の瞳から涙がぽろぽろと溢れ出し、ありえない程の大きさを持つそれを銜えた細い体は為すすべを知らずゾロの上に撓れかかるように倒れ込んだ。

ひゅう、と誰かが口笛を吹く。

金髪の男の体は薄い皮膚から血管が透け、ピンクに染まっている。じっとりと男を濡らす汗さえ厭らしい。

「動け」
上ずった声を隠しもせずボスが命令する。それでも、小さく首を振りゾロの上に覆いかぶさった男を狡猾な笑いを顔に張り付けたまま一瞥すると男は部下に命令した。

「可愛い声が聞けるよう、猿轡は外してやれ。それと、ちょいと手伝ってやんな」
興奮を隠しもしない男がサンジの両側にやって来た。猿轡を外されると途端に荒い息がその唇から洩れる。
「クソッ!」
いまだ強気の悪態をつくその男に両側の男はお互い目を合わせて笑った。
「さあ、もっとイイ声を聞かせてくれよ」
「誰…が!」

だが、ぐいと上半身を持ち上げられ、ゾロの雄の角度が変わるとサンジは
「ん! はァ!」
と思わず声を洩らす。

「っく!」
ゾロもサンジの思いもよらぬ締め付けに舌唇を噛んだ。

「ほら、ほら」

男が二人サンジを抱き抱え、ゾロをぎりぎりまで抜き、そのまま再びサンジを突き下ろす。

「ン、ン、あああぁ!」
金糸を振り、しなる体。

興が乗った男達は面白がるようにサンジを上下に持ち上げてはゾロを飲み込ませた。

「ふゥ、ん、ぁぁ…」

男に変化が起こった。兆しの薄かったサンジのモノがそろりと勃ち上がる。

「お…い、こいつ感じてやがる」

ざわり、と男達の背に痺れが走る。
ゾロが目を見開き、恍惚とした仲間の男の顔を見た。濡れた瞳がふっとゾロを見た。唇だけが、「ゾロ」と聞こえぬ言葉を刻む。

「っふ、は、はははは! なんてこった! ケツの刺激だけで勃ちやがるたァ、随分淫乱な男じゃねェか!
 なァ、野郎ども!」
ボスは嗤い、男達は口元を拭う。

「ほら、もっとやるよ!」
両側の男がサンジをなおも激しく揺さぶるが、サンジはすでに声を我慢する事はしなかった。

「あァ、ん…ふァ、ああ、ん、イャァ…!」

思うようにゆかないもどかしさにますますあられのない声を洩らす。

すでに自らの腹に付くほど立ち上がった中心からはとろとろと蜜が零れ落ち、サンジの下の茂みを濡らしている。

恍惚に視線を彷徨わせる男を見て、ボスが一歩近づいた。

「おい、随分難しそうじゃねェか」

話しかけても、男二人に揺さぶられる男はひんひんと意味の為さない言葉を発するだけ。仲間に飲み込まれた男もただただ、その快楽に声を抑えるだけだった。

「こいつの足、外してやれ」

腿と脛を一纏めにされたサンジは自分では動けない。男に揺さぶられるが自分のイイ場所にうまく当たらない。

「ですが…ボス」
興奮しながらもさすがに部下が躊躇した。この男は強い。

「快楽に溺れた男に何が出来る? 見ろ、随分と辛そうじゃねェか?」
ボスが指し示したそこは濡れそぼったサンジのピンクのペニスが、解放を求めひくひくと震えている。危険だとそこにいた男全員が思った。
だが、同時にこの男が乱れる姿をもっと見たい。とも、全員が思う。

肩で息を吐き、瞳からも、赤い舌が覗く口元も、男にしては色の薄いペニスまでも、すべてが濡れそぼった男が何もかも顧みず、快楽を貪り、仲間の男の上で達く姿を見たい。

「…クソッ…、イかせろ…よ…!」

男が悔しさを顔に滲ませ、それでもピンクに染まった頬をしたまま悪態を吐く。

「この…バカ…が!」

ゾロが正気を失ったとしか思えない男を睨みあげた。

両側にいた部下がそろりとサンジの足を縛った縄に手を掛ける。縄を解くために触れるその白い脚が汗でしっとりと濡れていた。それにさえ興奮を覚えながらその縄の固い結び目を解く。

はらり、と縄がほどけ、男の固く曲げられた足がふいと開き、腰が上がった。

サンジはゾロに跨ったまま自由に上下出来る体勢を手に入れるとその腰を下に下ろす。そして再びぎりぎりまでゾロを銜えたまま腰を上げ、また奥まで銜え込む。

「ああ、あぁ、ん、あァ、はァ…ん」

全員がサンジの痴態に釘付けになった。次は自分達がこの男に突っ込むのだ。そう思うともう前かがみになる程男達の中心が痛い。

「はァ、はァ、んん、あぁぁぁん、はァ」

この金髪の男も興奮しているのだろうか?見られる事によって。誰もが思った。こんなに感じられちゃあ、拷問にもならない。だが、そんな事は今はどうでもいい。ただ、見た事もない男の卑猥な姿から目を反らす事が出来ない。あの足を見ろ。白い肌に残る桃色の縄の痕を。


その時。

全員、何が起こったか分からなかった。


男は仲間の男の上に跨り、盛りの付いたメス馬のように腰を振っていた。そのペニスから零れる蜜が男自身も、仲間の男も濡らし、ほとばしる汗が男を光らせ、見るだけで天国へ行けそうな程の艶やかな痴態。

なのに、その男が突然放ったのは。

「ぐあ!!」
「うわぁぁ!」
「っぐへェー!!」

次々にサンジのしなやかな足技になぎ倒されてゆく男達。


最後にボスが腰を抜かし、床に転がった。目の前にはシャツだけを羽織り、手は後ろに縛られたまま長い脚を振り上げた男。

「た、助けくれ!」
だが、金髪の男は妖艶に笑うと
「天国へ行きやがれ」
と言い終えぬうちに男へ脚を振り落とした。








「お前やり過ぎだぞ」
今、二人は敵のアジトから抜け出しのらりと仲間の待つ船へ向っていた。
「んあ?」
煙草を銜えた男が不満そうにゾロを見る。
「刀を取り上げられて、あんだけ縛りあげられた奴に言われたくねェなァ。ああでもしなきゃどうやって抜け出したんだよ? おれに感謝しやがれ」
確かに、あの時サンジの痴態に惑わされ、サンジの足の戒めを解いたのが男達の命取りとなった。

「それよりさ」

サンジがゾロの耳に唇を近付けた。

「久し振りなのもあったかもしれねェけど、縛られるのって、興奮したぜ。お前も…だろ?」
ゾロの腕に残る縄の痕を指先でそっと触れる。
「はっ?」
ゾロは耳にかかる息とサンジに指先の感覚にぞくりとしながら、その妖艶な笑顔を見る。
「こんど、試してみねェ?」

「っ! このエロコックが!」

ゾロはふいと先を歩くサンジの背中に怒鳴った。笑いながら振り向いた金髪の男は子供のように屈託がない。
狂ってやがる。ゾロは心の中で呟いた。この男に、自分もあの男達も。

だが、あの中で一人ホンモノの天国へイけたのは自分だけだ。そう思うと悪い気はしなかった。


Fin





うぉお、ゾロもサンジも縛られてます! なのに下半身は繋がってるのです、きゃ! しかも騎乗位ですから上気したエロい身体が丸見えです〜〜v そんな状況なのに敵も味方も手玉に取っているサンジがかっちょええ〜っ!
夢音優月さま、セクシーさと強さを併せ持つサンジをありがとうございました。私もHeavenに行った気持ちです!