11. イラスト&テキスト by 芳賀ひかるさま





声を奪い、手足の自由を奪い。
そうまでしてお前は何が欲しいのか。

気がつくと右手と右脚、左手と左脚がテープでキッチリと縛りあわされていた。

服はシャツだけは辛うじて着ていたが、
破れかけていてほとんど服としての用を成さない。
下半身は剥ぎ取られて素ッ裸だ。
不自然な縛られ方の所為で局部も完全に露わだ。


「ノース生まれは男も極上品らしいじゃねぇか。
 楽しませてくれよ」

ゾロが下卑た声で言う言葉が俺の耳を犯す。


そんなものはマヤカシだ。
娼館で少しはずめば、ノース生まれのレディにお手合わせしてもらうことは可能だ。

男であり、仲間であるはずの俺に手を出すより、
はるかにイイし、リスクも少ない筈なのだ。

俺の中で暴発寸前のゾロのペニスが、真実を語らない唇の代わりに叫び続ける。


あいしてるあいしてるあいしてる。


血液なのか先走りなのかザーメンなのかは既にわからない。
イヤらしい音を立ててゾロを受け入れ続ける俺の尻の穴。

俺がゾロを感じられる唯一の場所。

ああ。

悲鳴も苦情も全て猿轡に吸い込まれて、
漏れるのはただくぐもった不明瞭な声だけだ。


拘束を解いてくれたなら、
俺は自ら脚を開きお前を受け入れ、
腰を振りながら淫らに啼きさえするというのに。



俺だって。


俺だってお前をあいしているのに─────。









きゃー、無理矢理身体を繋げちゃったゾロですが、心はとっくに繋がっちゃってるではありませんか!
でもこの縛りが、そのことに気づいてないゾロのやるせなさの象徴なんですね!
サンジの身体がいかにも「細身だけど足腰強靭」という雰囲気ながら、あれとかこれとかかピンクで素敵です(^^)
芳賀ひかるさま、絵&文という一挙両得で楽しめる作品をありがとうございました!!