声を奪い、手足の自由を奪い。
そうまでしてお前は何が欲しいのか。
気がつくと右手と右脚、左手と左脚がテープでキッチリと縛りあわされていた。
服はシャツだけは辛うじて着ていたが、
破れかけていてほとんど服としての用を成さない。
下半身は剥ぎ取られて素ッ裸だ。
不自然な縛られ方の所為で局部も完全に露わだ。
「ノース生まれは男も極上品らしいじゃねぇか。
楽しませてくれよ」
ゾロが下卑た声で言う言葉が俺の耳を犯す。
そんなものはマヤカシだ。
娼館で少しはずめば、ノース生まれのレディにお手合わせしてもらうことは可能だ。
男であり、仲間であるはずの俺に手を出すより、
はるかにイイし、リスクも少ない筈なのだ。
俺の中で暴発寸前のゾロのペニスが、真実を語らない唇の代わりに叫び続ける。
あいしてるあいしてるあいしてる。
血液なのか先走りなのかザーメンなのかは既にわからない。
イヤらしい音を立ててゾロを受け入れ続ける俺の尻の穴。
俺がゾロを感じられる唯一の場所。
ああ。
悲鳴も苦情も全て猿轡に吸い込まれて、
漏れるのはただくぐもった不明瞭な声だけだ。
拘束を解いてくれたなら、
俺は自ら脚を開きお前を受け入れ、
腰を振りながら淫らに啼きさえするというのに。
俺だって。
俺だってお前をあいしているのに─────。
きゃー、無理矢理身体を繋げちゃったゾロですが、心はとっくに繋がっちゃってるではありませんか!
でもこの縛りが、そのことに気づいてないゾロのやるせなさの象徴なんですね!
サンジの身体がいかにも「細身だけど足腰強靭」という雰囲気ながら、あれとかこれとかかピンクで素敵です(^^)
芳賀ひかるさま、絵&文という一挙両得で楽しめる作品をありがとうございました!!